「ZZZZzzz・・・。」

「ぬぅ、兄上は寝てばかり
 おられますな。」
「ZZZzzzz・・・。」
「ぬぬぅぅ、兄上はほんとに
 寝てばかりおられますな!」
「否とよ、鐔殿。我輩が如何に
 働いておるか、鐔殿が寝て
 おられて、見ておらぬのじゃ。
 我が家を見回ったり・・・・、」
「ふむふむ。」
「乳母やしもべを癒してやったり
 ・・・、」
「ほほぅ、なるほど!」
「膳部の催促を致したり・・・、」
「むむっ、それは最も大切な
 お仕事でおざるな!」
 
「左様、早よせんと飛び降りるぞ〜、
 というプレッシャーを忘れてはならぬ!」
「鐔殿も膳部には不満は
 無かろうが!?」
「なるほど、ご無礼仕りまいた!
 まこと、ご多忙にございます
 な!」
「解かればよいわぇ。
 鐔殿も励まれるがよかろうぞ。」
「はい!我輩も近々には、兄上に
 負けぬよう勤めまする!!!」
「それは重畳!そうそう、たまにこうして
 ビシッとしたかっこよいところを見せて
 やると、膳部の献立が違ってくるゆえ、
 是非覚えておかれよ!」
「やんややんや!流石は兄上!!!」
「兄上、なぜにアチャラを向いて
 おいでなのでござろう???」
「鐔殿よ、乳母とてもおなごじゃ。
 我々もののふは、婦女子の恥ず
 かしき寝相など見てはならぬ!」
「そのようなものでござるか!?」
「左様じゃ、見なければなかった事と
 同じじゃ。我々の為に尽くす乳母を
 労わってとらせよ。これを武士の情
 とか、じぇんとるまんしっぷと申す
 のじゃ、覚えておかれるとよいわぇ。」
「なるほど!しかと覚えておきまする、
 したが兄上、しもべは如何労わる
 べきでござろう。」
「往復猫びんたでもくれてやるがよい。」
「はがぁぁああああ〜〜っと、
 喋くり捲ったら眠ぅなったわ!」
「ZZZZzzz・・・。」
「あの変わり身の早さと、大胆
 な寝相!流石は兄上じゃ!!
 我輩も益々励まねば!!!」
「ZZZZZzzzz・・・。」
「ZZZZZzzzz・・・。」
「そんな訳で、早ぅ膳部をもて!」
「そうじゃ、膳部をもて!」

「・・・・・・・。」