「秋の足音が聞こえまいて、
 過ごし易くなると、一層
 眠気がつのりますのぉ、兄上。」

「いかさま、我々の為の季節が
 やって来つつあるとの感は有
 るのぉ〜。」
「涼しさと共に、我輩も、ふと、
 もの想いにふけることが増え
 て参りまいての。」
「銕の兄上もその様な事が、
 ・・・・・・・・・・・。」
「ZZZZZzzzz・・・。」
「んぁ?なんぞ申されたかの???」
「・・・・・。」
「鐔殿、如何されたかの???」
「眠気もさることながら、近頃
 腹の虫が鳴きまいてたまりま
 せぬ。」
「ぬぅ、それもあるのぉ〜。」
「ややや、早くも膳部の用意が
 されておりますぞ、兄上。」
「ふぅむ、いかなる風の吹き回し
 であろうかの?」
「家人どものやたらと丁重な振る舞い、
 この様な事でござりまいたか!!!」
「鐔殿よ!我輩の姿でなくば、
 見ておる者達には何の事やら
 解かるまいぞ!!!」
「乾けばそれなりに心地良いの
 じゃが、なんとのぅ風呂は癪
 に触るのじゃ!」
「したが、どうじゃ!見事な毛並み
 であろうが!毛並みが違う、とは
 我が一族の為にある言葉ぞ。」
「如何した、鐔殿。久々の入浴で
 疲れられたかの???」
「いやいや兄上、なぜかまた腹が
 減って参りまいての。」
「なんとな!それはすさまじい!!!」
「と、思うたが、我輩も腹の虫が
 鳴き出して参ったの。」
「やはり!兄上は打てば響く
 お方よのぉ〜。」
「したが鐔殿、こたびはそう簡単に
 膳部は出て参らんと思うたがよい
 わぇ。」
「何ぞ自力で探すと致しますかのぉ???」
「いなとよ、鐔殿。この様な時こそ
 我が一族は余裕と威厳を失うては
 ならぬ。」
「なるほど!つまり悠々と寝て待つと
 いう事ですな、兄上。」
「流石じゃ!一を聞いて十を知るとは
 、こなたの為にある言葉じゃの。」
「ZZZzzzz・・・。」

「・・・・・・・。」
「ZZZzzzz・・・。」

「・・・・・・・。」