・鐔(じん)命名の由来
銕が1歳を迎えようとしている頃から、兄弟というか、パートナーと
いうか、二猫目を迎えようという話は、たびたび出ていました。単独で
愛情独り占めもいいのですが、猫も人間もお互いに寄りかかってしまっ
て、それだけで完結してしまう、果たしてそれでいいのか?という疑問
があったのです。そして、銕が自分以外の猫を知らずにいる事が、自分
を猫と自覚しない事が、本当によい事なのかも疑問でした。
すぐに決意できなかったのは、新しく迎える子にも、我が家に来て幸
福になって貰いたい、私達と暮らす事、銕と出会う事がその子にとって
も幸福になり、その子の個性や輝きが増すような、そんな結ぼれでなけ
れば、と安易に踏み切れなかったからなのです。
半年の間、度々話し合い、多くの方の助言を頂き、そんな目で改めて
銕を観察し、幾たびかの機会を経て、出会ったのが鐔でした。実家の方
は、優しくて率直でフランクで、話し相手が理解するまで解かり易くご
説明下さる根気をお持ちの方で、おまけにご趣味がしもべと同じ、とい
う奇縁もありました。
猫さん達は大人も仔猫もみんな、おっとりと優しい性格の中にもキラ
リと輝く個性を持った猫達で、この猫達なら、きっと銕と上手くやって
いけて、決して陰に隠れてしうような事は無いだろうと思えたのです。
中でも鐔の、マイペースを決して崩さず、さりとて他の子と衝突する事
も無く、いつも穏やかな表情の「芯の強さ」みたいなものに、強く強く
惹かれたのです。
鐔(じん)という字は、刀の鍔(つば)の本字です。自分が結んだ者達を
より輝かせ、その優しさの中にも、くろがねの様に強く逞しくと希った
銕に、優るとも劣らない強さと個性を輝かせて欲しい、と念じて、刀身
を跳ね返す強さを持ち、人と刀身の仲介者であり、多くの支持者を持ち
、その支持者達が、憧れと尊敬を込めて使う字を名前に頂きました。
|