タンパク質が欠乏すると、食欲不振、貧血、不妊、脱毛症、コートの貧弱
化、成長不良などの欠乏症状を呈します。
また、必須アミノ酸の欠乏によっても、タンパク質全体の欠乏の場合と似
た症状を呈することがあります。
タンパク質の欠乏が継続すると、筋萎縮が起こり、タンパク質の一部がグ
ルコース供給のためのエネルギー源として使われるため、血中レベルが低
下してしまいます。
また、脂肪肝も、タンパク質欠乏と大きな関連があります。それは、脂肪
を肝臓から搬出するために特定のタンパク質が必要とされ、タンパク質が
欠乏すると、その特定のタンパク質が不足し脂肪肝になり易くなり、逆に
脂肪肝になると、その特定のタンパク質の消費が増大し、結果的に欠乏症
を呈することがあるからです。
逆に、タンパク質の過剰な摂取については、健康な猫の場合は特に明から
さまな問題は提起されていません。しかし、アンモニアの尿素への変換や
窒素系老廃物の生成などから、腎機能を酷使すると言われており、やはり
、過剰な摂取は避けるべきでしょう。
また、特定のを抱える猫の場合は、タンパク質の過剰摂取は明らかに問題
が有るとされており、特に、肝機能、腎機能、排尿に障害のある猫の場合
は、適正値を超えるタンパク質の摂取には慎重であるべきと言われていま
す。
タンパク質由来のアミノ酸の過剰摂取については、健康な猫の場合は、窒
素系老廃物に分解されて排出されるために、特に問題は無いとされますが
、表面的に健康に見える猫が必ずしも健康であるとは限らないことに注意
が必要です。特に、慢性的な腎疾患では、腎組織の三分の二以上の機能が
失われなければ症状が現われないために、タンパク質やその由来のアミノ
酸の過剰摂取が潜伏している病気を進行させてしまう場合もあります。
更に、タンパク質とその由来のアミノ酸の過剰摂取は、酸性血症の一因と
も言われており、腎機能の酷使と併せて、腎機能が限界に近づいている老
齢の猫に対しては避けるべきとも言われています。
AAFCOは、タンパク質の総量は、乾燥重量で45%を超えるべきでは
ないと提唱していますが、その数値の由来について詳細は述べられていま
せん。 |
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